猫山Cafeの猫山さん
猫山さんが扉を開けた。


「頼ー!!
もう賢なんか大嫌い!!」


冴が叫びながら抱き着いてくる。


「なに!?
どうしたの??」


私は抱き着いて離れない冴と、オロオロしている賢人と、微笑んでいる猫山さんとを順に見た。


「冴、どうしたの?」


冴はようやく私から離れると、賢人を睨みつけた。


「私は猫山さんの事が好きだって思ってたって!
だから自分は遠慮しようかと思って、頼に相談したって!!
今までも勝手に勘違いして、告白出来なかったんだって!!!」


冴はそう言うと、泣きそうな顔になった。


「じゃあ頼に言われなかったら告白しなかったの?って聞いたら…」


「聞いたら…?」


「そうだねって言ったのー!!!
ひどくない!?
私は中学の頃から待ってたんだよ!?
賢人の気持ちなんてバレバレなんだから!!」


冴は悔しそうに足を床に踏み付けた。
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