猫山Cafeの猫山さん
「どうしてですか?」


猫山さんが首を傾げた。


「頼ったらいくら教えても覚えてくれないんですよ…
苦手なものは苦手だーとか言って。」


私も困ったように笑った。


頼は本当にいい子だけど、苦手なものに対してはすぐに逃げ出すタイプ。


昔からそうだったけど、そこだけが困り者。


「そうなんですか…」


猫山さんが困ったように唸った。


「でも、猫山さんに教えてもらえば覚えれると思うんですよ♪
ね、賢人?」


「うん、そうだね♪
お願いします、猫山さん。」


私と賢人が言うと、猫山さんは困ったように笑いながら頷いた。


「出来るかどうかわかりませんが、やってみましょう。」
< 63 / 130 >

この作品をシェア

pagetop