猫山Cafeの猫山さん
猫山さんはそう言うと、コーヒーを入れてくれた。


にゃあ


カウンターの奥で寝ていたのだろうか、月子さんが現れた。


「あら、月子さん♪
今日も一番乗りね?」


私は月子さんを抱き上げると、膝に乗せて撫でた。


「月子さんより早く来たことないね?」


賢人も月子さんを撫でた。


「月子さんはお昼ぐらいに来てくれますからね♪」


猫山さんはコーヒーを出しながら、月子さん用にミルクを出した。


月子さんはその匂いに気がつくと、カウンターの上に飛び乗った。


「月子さん、ゆっくり飲んでくださいね?」


猫山さんが微笑んだ。
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