猫山Cafeの猫山さん
「私は昔から口が悪くて…
よく先生に怒られてました。
で、ある日その頃一番仲が良かった友達と大喧嘩したんです。」


確か、その子が私の描いた絵に落書きしたとかそんな理由。


今思えばどうってことないのに、あの時の私はそうとうキレてた。


「先生も周りも、泣き出したその子の事ばかり気にして…
誰も私の味方をしてくれませんでした。」


謝りなさいと先生に言われても謝らなかった。


冴子ちゃんとはもう遊ばないと言われても謝らなかった。


だって私は悪くない。


皆なにも知らないくせに、泣いた子の味方ばかり。


小さいながらに悔しかった。


でも絶対に泣きたくなかった。
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