猫山Cafeの猫山さん
そのまま二年目も同じクラス。


席もずーっと近いまま。


すごく仲良しになった。


誰かの家に集まって過ごす休日が大好きだった。


放課後の寄り道が大好きだった。


そして、あの頃の私は義樹が好きだった…。


どんなに離れてもずーっと好きでいられると、あの頃は思っていた。


今思うと、結局は子供の恋だったのかもしれない。


猫山さんを想うような、今の気持ちとは全く違ったから…


でも確かに義樹を好きだった。


再会したらどう感じるんだろう…


私はもう一度、義樹の事を好きだと思うのだろうか…


私は頬杖をつきながら、ぼーっと考えていた。


「頼?
ボーッとしちゃってどうしたの?」
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