猫山Cafeの猫山さん
「あっ…なんでもない♪
で、よっちゃんはいつ転校して来るの?」


私は一生懸命動揺を隠しながら言った。


聞いてしまった以上、心の準備をしたかった。


「…今日だよ♪」


冴がテヘッと笑った。


「えっ!?」


私が冴に詰め寄ろうとしたときに、教室の扉が開いて先生が入ってきてしまった。


皆バタバタと席に着く。


くそー、やられた!!


冴のやつ席に着くなり知らん顔!

わざとだ!!


絶対わざとだ!!


「頼ちゃんごめんね…
冴が、頼ちゃんを驚かせるんだって言って…
本当にごめん!!」


賢人が振り返りながら囁いた。


冴は賢人の声が聞こえたのか、一瞬振り返ってごめんと手を合わせた。
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