猫山Cafeの猫山さん
冴、賢人に便乗したな?


謝ったって許してあげないよ?


私は冴に向けてべーっと舌を出すと、ふいっと顔を背けた。


これで対面的には、怒ってるアピールが出来たはず。


賢人は何かいいたげに私を見たが、私が睨むと前を向いた。


決して言わせない…


私が義樹を好きだったのを知ってるのは賢人だけ。


だからこそごめんね、なんて言わせない!


そんな半端な優しさ、逆に痛いよ…


よっちゃんを好きだったのは過去の自分。


今は猫山さんが大好きなんだから!!


友達との再会を喜べば良いんだよね♪


まぁ…事前に教えてもらえただけマシ、と思ってあげよう。
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