ライラックの咲く頃
私がカレーを食べ終わると、ミントはいきなり土下座をしてきた。
「あのっ迷惑ってことは、分かってます。でも、もう少し泊めさせて下さい!家事とか…えっと、なんでもします!!バイトと家が見つかるまででいいので……お願いします。」
ミントは真剣だった。
顔はみてないけど、声が真剣そのものだった。
「いいよ。」
「えっ?」
ミントが顔を上げる。
「えっ?」
自分の発言に少しびっくりしてしまった。
「いいん…ですか?」
ミントのキョトンとした目が私を見つめる。