ライラックの咲く頃
ミントは家にいた。
呑気に洗濯物を干していた。
由香は家に入った途端ミントの胸ぐらをつかんだ。
ミントはわけもわからずキョトンとしている。
「あんたがミント?」
「は、はぁ……。」
ミントはビビりだした。
まぁ、無理もない。
「あたし、愛莉の友達だけど、あんたに話があんだわ。ちょっといい?」
「………はい。」
由香の全身からでる不良的オーラは恐ろしいものだった。
年上のミントを震わせるぐらい。