オルゴール 〜科学者と未確認生物〜
私は転入生の事を考えながら家へ帰っていた。

転入生の事を考えてる最中、周りの音など気にならなかったが、我に帰り、あたりを見渡すと、物凄い騒音が響いてた。

皆がパニックになって、超音波を交わし合う。
中には暴れまくり、物を破壊する者もいた。

いまいち現状が把握できないで居る私は、ただ立ちすくむ。

取り敢えず私はパニックになってる人達（人ではないのだが）に、何があったの？と聞いてみた。

嘘だ。実は聞いてない。だって怖いからね。

私は彼らに話を聞くのをためらい、苦笑いした。
仕方ないからパン屋の後ろでパンをチビチビかじってる太った花に話を聞くことにした。

『今の現状を教えてくれないか？なんていうか…その、私にはわからないんだ。なぜみんながパニックになってるのか』

『おいらも知らないよ。おいらは今、パンのことしか頭にないんだ。すまないねぇ』

役立たずめ！
そう言おうとしたが、言わないでおいた。この花はなんか可愛い。小さいんだもの。ペットにしたい。

取り敢えず私は、この花を諦め、パン屋へ入ることにした。ちょうど小腹が空いてるし、中の人に現状を聞けばいいだろう。
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