❀心の色❀ ~スクエア外伝~
「あの・・・・。」
「はいッ!!!?」
いきなり話しかけられてビックリしちゃった・・・。
きっと私よりあっちの人の方がビックリしたよね。
でも、本当に何の用が会って来たんだろう??
「先程は驚かせてしまってごめんね?」
「いえいえ、こちらこそ。」
「ここに来た訳は、今朝の電車でこれを拾ったからなんだ。」
「あ、それ私の鍵…!」
「良かった。やっぱりそうだったんだ。じゃあ、あなたが琴澤莉江子さん?」
「はい!」
「では、これは返すね。」
「はい。ありがとうございました!!」
「どういたしまして。それより電車で転んだ時、怪我とかしなかった?」
鍵をわざわざここまで届けに来てくれた上に怪我の心配までしてくれるなんて優しい人だなぁ~。
「はい、大丈夫です。ちょっとしたかすり傷ですから。心配してくださってありがとうございます。」