❀心の色❀ ~スクエア外伝~
「ああ、いいですよ。僕だけあなたの名前を知っている、というのもなんですからね。改めて自己紹介でもしましょうか。僕の名前は、吉野達燿です。どうぞ宜しくお願いします。」
「こ、こちらこそ宜しくお願いします!えぇっと、私の名前は琴澤莉江子といいます。中学二年生です。」
知ってると思ったけど、一応私も自己紹介した。
何ていうかしたくなった。
私の事もっと知ってほしくなった。
私、おかしいのかな??
それより、この人の名前…。
達燿さんっていうんだ・・・。
何かカッコいい名前だな❤
「あ!いけない。もうこんな時間だ!!学校に戻らなくちゃ。」
「学生さんですか?」
学生とは思えない位に大人びた男性だったから、思わず聞いてしまった。
「いえ、ただの教育実習生ですよ。すいません、今日はこれで…。」
「あ、はい。どうもありがとうございました!!」
「では、また。」
帰っちゃた・・・。
もうちょっと話したかったのにな。
でもまた会えたなんて奇跡?
それとも運命とか?
…それはないか。
また会えるかな?
私も教室戻ろう。