❀心の色❀ ~スクエア外伝~
そして、莉江子と麻紀を誘って盟成学園を受けた。
結果は、、、
麻紀だけ受かった。
私は落ちた。
莉江子も落ちた。
でも莉江子はそんなに気にしてはいない。
悲しがったり、後悔したりしてもない。
そんな莉江子が少し羨ましかった。
お母さんに結果を報告したら…
私の事、
「ダメな子ね。」
みたいな事言うんだろうな。
お母さんの言う事はいつもそんな感じの事を言うからもう言われるのは慣れた。
でも、またがっかりさせる事になちゃったな…。
そう思うと、莉江子と違って後悔する。
(もっと勉強していれば受かれたかな…?)
自分でも、私は何もできない。
誰かを喜ばせたりできない。
何か私にできる事はないの?
そんな事を考えて家に向かって歩いている時だった。
『ねぇ、ちょっといいかしら?』
え?
だ、誰?
そう思って振り返った。