❀心の色❀ ~スクエア外伝~
『ただいま帰りました。』
『お帰りなさいませ、絢お嬢様。お食事の用意ができております。お母様がお待ちです。』
『分かったわ…。』
今日も、聞いている方が疲れる話し方をするメイド達。
こんなに沢山いらないと思うんだけどな。
あ!
早く食事に行かなきゃ。
お母さん遅刻すると機嫌悪くなっちゃう。
『お嬢様!!』
この声は…。
『茜?!何?』
『早く行った方が良いですよ。奥様、少し機嫌悪いみたいでして、、、。』
うそ。
やばい。
『早く行かなきゃ!茜、教えてくれてありがとう。』
『こちらこそです!!!怒られないよう、注意して下さいね。』
『分かったわ。じゃあ、また宜しく。』
『はい!』
茜は、家で働いているメイドの一人。
でも茜は他のメイドと違って、きっちりし過ぎてない。
だから話しやすい。
私が最後に、
《また宜しく。》
と言ったのは、茜にお母さんの状況っていうか、オーラ(?)を私に教える役をしてもらっているから。
これは、非常に大切。
他のメイドにも秘密。
それほど茜は信用できるんだよね。
………食堂に着いた。
茜の言う通り。
やばい。