❀心の色❀ ~スクエア外伝~
起こった事を言おうと思った。
でも、あの男の人の事は私だけの秘密にしたい。
何故か分からないけどそう思った。
「電車の中で扱けちゃって・・・。」
「そら赤くなるわ。だってちょっとした事で莉江子って顔赤くなるもんな~。」
「そんな軽々しく言わないでよー。気にしてるんだから。」
「そうなのか?悪い悪い。」
絢どうしちゃったのかな?
急に黙っちゃった。
ま、元々あまり喋らない子なんだけど。
いつも一人でいる私によく話し掛けてくれる。
遼平もそう。
クラスっていうか学年の番長なのに、私みたいな引込み思案(ひっこみじあん)に話し掛けてくれる。
幼馴染みだからだろうけど、二人がいてくれると安心する。
「絢、遼平、いつもありがとう!」
「なんだよ急に。」
「どうかしたの?頭打ったとか?」
「違うよ!幼馴染みだからっていうだけかもしれないけど、いつも仲良くしてくれてありがとうって事!!あと一緒にいてくれてありがとう!!」