本当に愛おしい君の唇
 それに治登自身、資源の無駄を省くために、なるだけ社の定例会議では紙に印刷した資料を使わず、予めノートパソコンなどにデータを取り込んでおき、将来的には全面的にオンライン化するつもりでいた。


 こういった個々(ここ)の事項は一応、社長である大多が取り決めることだ。


 ただ、大多は品がいい分、荒療治(あらりょうじ)が出来ない。


 今という激動の時代を駆け抜けるだけのスピード性に欠けるのだ。


 だから、治登は考えていた。


< 105 / 171 >

この作品をシェア

pagetop