本当に愛おしい君の唇
「ええ」


「じゃあ、二人分頼むから」


 治登がそう言って、近くにいたウエイターに注文する。


 朝の時間は始まったばかりだ。


 何かと気分が滅入りそうな季節ではあったにしても……。

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