本当に愛おしい君の唇
 合間にジャガイモの冷たいポタージュスープを飲む。


 そして食べ終わると、ウエイターに、


「コーヒーもらえる?エスプレッソで」


 と食後のコーヒーを注文した。


「かしこまりました」


 ウエイターが厨房へと入っていく。


 治登はルーデルの行く末を思いながら、それと同じぐらいの気持ちで直美を離したくはなかった。
  

 互いに許し合え、体まで重ね合う仲なのだから……。
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