本当に愛おしい君の唇
 ホテルの一室で抱き合いながら、治登たちはそれを感じ取っている。


 執拗なまでに何度も体を重ね、愛撫を繰り出しながら……。
 

 治登も壮年男性なので、セックスに関してはバリバリの現役なのだ。


 男根はしゃぶられるとそそり立つ。


 勃起した海綿体はスルスルッと直美の性器に入っていく。


 性に関する営みは続いていくのだった。


 枯れ果てることなく、ずっと……。


 夏の始めの週末の昼下がりは何とも言えない感じがする。


 だが、情事は繰り返されたのだ。


 何度でも幸せになれた。


 くどいようだが、直美と繋がるたびに治登は幸福感を覚えている。


 これから彼女の産んだ子供二人と暮らすのはもちろんだし、いずれはルーデルを任せるであろう甥っ子を引き取る算段もあったので……。
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