本当に愛おしい君の唇
最終章
FIN
「何か付けられてる感じがするんだよな」
「付けられてる感じ?」
「ああ。尾行ってやつだけど」
治登が直美にそう漏らす。
そして後方を見た。
確かに人通りで、とても混雑しているので、誰が自分を付け狙っているのかまでは分からない。
ただ治登は歩きながら、考えていた。
やはり誰かが俺を狙ってると。
しばらく会社の方向に向けて歩いていると、相変わらず背後に気色悪い感覚を覚える。
だが、出社しないといけない。
治登はさっきホテルの部屋を出る前に交わした、直美との熱いキスを思い浮かべていた。
口付け合い、唇表面にあった柔らかい感触を覚えている。
「何か付けられてる感じがするんだよな」
「付けられてる感じ?」
「ああ。尾行ってやつだけど」
治登が直美にそう漏らす。
そして後方を見た。
確かに人通りで、とても混雑しているので、誰が自分を付け狙っているのかまでは分からない。
ただ治登は歩きながら、考えていた。
やはり誰かが俺を狙ってると。
しばらく会社の方向に向けて歩いていると、相変わらず背後に気色悪い感覚を覚える。
だが、出社しないといけない。
治登はさっきホテルの部屋を出る前に交わした、直美との熱いキスを思い浮かべていた。
口付け合い、唇表面にあった柔らかい感触を覚えている。