本当に愛おしい君の唇
 狭い部屋に二人いれば、自然と互いの体の熱がこもってしまう。


 治登は一通り女性の体を知っているので、アラフォー世代でも構わないのだった。
 

 そして直美に呼びかける。


「君が上になるかい?」


「ええ。あたしが乗るわ」


「しっかり跨(またが)ってね」


「うん」


 直美がそう言い、治登と繋がった。


 そして互いに動き出す。


 上下運動を繰り返しながら、男女にとって一番のステージへと向かう。


 やがて、そのステージに達した瞬間、治登も直美も息が上がった。


 体を重ねるたびに、治登も直美も絶頂に達するためのハウツーを覚えつつある。


 それに何より、互いの心の中が浄化された。


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