本当に愛おしい君の唇
「何でっかー?」
「古賀原の件はこの席上で、だけにしてくれよ」
「分かってますがな。商売の世界に他言は無用ですやん」
「それ聞いて安心したよ」
治登が頷き、更にワインを注いで味わい続ける。
ふっと思うことがあった。
「直美との休日の生活には慣れちゃったな」と。
互いに手を携(たずさ)えて歩いていけそうだ。
確かに彼女は人妻で、夫の洋介に今年七歳の長女と、同じく五歳の長男という子供二人がいる。
いくら家族関係が上手くいってないとは言え、家族は家族だ。
治登も有希という連れ合いがいるが、互いに浮気に溺れてしまって、新婚当時の新鮮さはない。
別に今更有希との関係をどうのこうのということはしないつもりでいた。
「古賀原の件はこの席上で、だけにしてくれよ」
「分かってますがな。商売の世界に他言は無用ですやん」
「それ聞いて安心したよ」
治登が頷き、更にワインを注いで味わい続ける。
ふっと思うことがあった。
「直美との休日の生活には慣れちゃったな」と。
互いに手を携(たずさ)えて歩いていけそうだ。
確かに彼女は人妻で、夫の洋介に今年七歳の長女と、同じく五歳の長男という子供二人がいる。
いくら家族関係が上手くいってないとは言え、家族は家族だ。
治登も有希という連れ合いがいるが、互いに浮気に溺れてしまって、新婚当時の新鮮さはない。
別に今更有希との関係をどうのこうのということはしないつもりでいた。