アグリーベティに恋をして


「えっとぉ、まずコイツが噂のイケメンの悠。どぉ?かっこいいっしょ?」

そう言ってエイジ君に紹介されたアイツ、西澤悠はにっこりとあたし達に向かって微笑んだ。

「よろしく。」

「で、悠の隣にいるヤツが健。」

「よろしく☆悠みたいにイケメンじゃなくてごめんね~。」

そう言って笑った彼も、この2人と一緒にいなければ、爽やかな感じでなかなかありだと思う。

ってかこの3人レベル高すぎでしょ。

ちょっと怖じ気づいてしまう。

「で、えーっとこっちがユウコちゃんでぇ、ごめん、名前なんだっけ?なんか変わった名前だったよね?レイカ…ちゃん?あれ?」

エイジ君があたしを見ながら戸惑う。

自分の名前をこんなにも言うのにためらう瞬間ってないと思う。

言ったらアイツにバレちゃう気がして、声が出ない。

喉の奥に詰まってる感じ。


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