アグリーベティに恋をして


「レンカって言うんです、この子♪恋の華って書くの、可愛いよね?」

裕子があたしの隣でみんなにそう言うから。

あたしは思わずアイツの顔色をうかがってしまう。

内心ビクビクしながら何度も練習した笑顔を男の子達に向ける。

「そう、レンカちゃんっ!ごめんね。じゃあ自己紹介も済んだし、座って座って~♪」

そうエイジ君が言って、あたしと裕子は男の子達に挟まれるように座る。

一番端にはアイツ西澤悠で、隣にあたし、エイジ君、裕子、健君って感じで。

自然と顔がエイジ君の方に向く。

ヤツと目を合わせるのが怖い…


「じゃあ誰か何か歌おうぜー、いれないならオレ一番いれちゃうよ?」

「おー、エイジ一発目いっとけ。」



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