アグリーベティに恋をして
西澤悠にそう言われ、エイジ君が歌い出す。
すごい…
聞きほれてしまう程エイジ君の歌声はかっこよくて、音も正確なくせに勢いがあって、ライブなんかで歌ったら盛り上がりそうなくらい鳥肌がたった。
「びっくりした?実はオレらバンドやってんの。で、コイツうちのボーカル☆どぉ?いい声してるでしょ。」
健君がエイジ君の歌声に圧倒されてるあたしと裕子にそう教えてくれる。
バンドかぁ、納得。
いかにも西澤悠って感じ。
ギターを持った姿がこんなにも似合う人っていないと思う。
エイジ君もボーカルのイメージにはぴったりのルックスとこの声。
そりゃモテるんだろうな。
「ねぇ、レンカちゃんだっけ?珍しい名前だよね。」