アグリーベティに恋をして

落ち着け、恋華。

相手は、バンドのボーカルなんてしてる、イケメンなんだよ。

他に女がいないワケないじゃん。

しかもこんな軽く付き合ってなんて言えちゃうんだよ!?


あたしのコトなんて、なぁぁんにも知らないくせに・・・


「・・ま、またまたぁ。あたし悪いけど、そんな軽くないんだよねー。エイジ君、他にも女いっぱいいるんでしょー、ムリー☆」


精一杯、慣れたフリして軽く言ってみる。

ホントは、ナンパされた事は何度かあっても、告られたのはコレが初めて。


っていうか、いつもは、そーゆー話になる前に、連絡先も教えずに逃げるのが、あたしとユウコの手だったりする。


遊ぶだけ遊んでバックれるっていう。


トイレはその合図・・・

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