アグリーベティに恋をして
急に流れる、気まずい空気。
あぁ、あたしはなんてバカなんだろう。
やっぱり、軽いノリで言われてただけで。
キスも初めてだなんて、重いって思われてる。
遊びで付き合おうって言われてるのは、
見え見えだったじゃない・・
「あ、あたしもう帰らなきゃ。用事思い出しちゃった!ゴメン!!」
そう言って、あたしはエイジ君の顔を見ないようにして、カラオケの部屋までの道を駆け戻る。
「え、ちょっ!」
エイジ君が慌てて追いかけてくるのを、見ないフリした。