※ 頭 上 注 意 ※
でも、私は学校に通い続けた。
毎日毎日減っていくノートと教科書をスクールバッグに詰め込んで。
ついには、制服も隠されたけど、
私は負けたくなかった。

で、高校に入ったら誰も信じられないから。
皆にわざと嫌な態度とって、
一人身になった。

学校案内を3年生にされたとき、
とても綺麗な屋上があることを知り、私の秘密基地にした。
空が見えるのって、とても気持ちいいなぁって。
屋上のはしごを上ると、屋上以上のスリルがあり、綺麗な眺めが見える。

すうっと、精神を落ち着かせた。



………



ハッと気づくと空は真っ暗。
もう、夜になってしまっていたそうだ。
さっき飲んでいた苺みるくは冷めていて、とてもぬるい。
屋上を抜け出そうと、扉を開けようとしたが、開かない。

仕方ない、寝るか。


「んっ… はっ…」


そんな時、とても変な声が聞こえる。
私の頬はいっきに赤くなり、何か鼻がムズムズした。
シンと息を潜めた。

「声、抑えなくていいから。誰も居ないんだよ? くっ…」

もう、逃げ出したい。
うる目になりながら私は、必死に出口を探す。

もうやだ。
飛び降りたい…

裏口の網戸を越して、学校を抜け出そう。
ガシャンと多少の音はするが、
抜け出して、顔を見せなかったら…。

パンと頬をたたき、
フェンスを自力で越した。
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