My miNd
-Prologue-
「おはようございます、心花様。朝食の用意が出来ております。」
「―――いらないわ。」
また、一日が始まる――
「承知しました。」
無駄に広い家
キラキラした装飾品
海外にしかない限定のブランドのバックに
世界に数台しかない高級車
女の子だったら誰でも欲しがる豪奢な宝石箱―――
無いものを探す方が難しいのではないかと思う
だけど、私がホシイものは何一つ揃っていない
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