My miNd
芦原家
「〜〜〜〜ねぇ!!」
景色が目まぐるしく変わる。
風が私の頬を撫でる………なんて可愛いものじゃない。
撫でるどころか風は頬だけでなく、私の全身から体温を奪っていく。
それに、目まぐるしく変わる景色に酔ってしまいそうだった。
もっとスピード落としてよ!!
落ちたらどうしてくれるのよ!!
あんた死刑だけじゃ済まないわ!!
末代まで呪ってやるんだからぁぁあ!!
恐いぃぃ!!
「〜〜〜ねぇってばっ!!聞いてるの!?」
「あ?」
こいつ、鼻歌なんか歌ってる!!
「す、スピード落として!!落ちる!!」
男は暫く考えるそぶりを見せて急にニヤリと笑った。
背筋が凍る。
ま、まさか!!!