My miNd
学校に着いてから、早速美玲に昨日の出来事について話した。
「それ、きっと心花その人のこと好きになっちゃったんだと思うけど。」
―――は?
何を言っているの?
小さい頃から男がキライだったから勿論初恋はまだだし、第一ひとを好きなるという感情がイマイチよくワカラナイ。
だとしても…私があの男を好き?
「ないないないない。」
そう言って、苦笑する。
私に限ってそんな事は断じてない!!
「そう?私は有り得ると思うけど。別に人を好きになってもいいんじゃない?いい加減父親から離れて考えるときがきたのかも知れない。心花も……私も。」
そう優しく呟く美玲は今にも消えてしまいそうで、私は無性に胸騒ぎがした。