My miNd
「なんで!!…なんで心花なの?なんで、心花が私を不幸にするの?私には何もないのに…それさえも奪うなんて酷いよ心花!!」
美玲の言葉がココロに刺さる。
イタイ……何も言い返せない
「……何もかも…目茶苦茶だよ!!」
泣き叫ぶ声が
助けを求めるように聞こえるのは私の気のせいだろうか?
「心花が悪いんだから!!私が不幸なのは心…花のせ………」
私は勢いよくドアを開けてベッドにいる美玲に抱き着いた。
「心花のせいなんだから…」
「うん。」
「何もかも心花がいなくれば…」
「ごめん。」
「………心花なんて消えちゃえばいいのに。」
「そうだね。」
力無く笑う。
「……酷いこと言ってるのは分かってる。」
「うん。」
私は幼い子供をあやすように美玲の背中を叩く。
「……ごめん。」
「うん。」
「心花は悪くないのに。」
「うん。」
「本当にごめ……」
「もう、何も言わなくてもいいよ。」