【K.A】Alice in a BoX
丘を一気にかけおりる。
暫く続いていた草原から、森の中へと入る。

「わぁ…」

さっきまで様々なな緑色をしていた木々を、次第に淡いピンクや赤の綺麗な花が、まるで宝石のように彩りはじめる。

「あっ…この匂い」

かいだことのある、甘い香り。それが徐々に近づいてくる。

森を抜けると一面、真っ赤なバラが広がっていた。

ありすは思わず自転車を止める。

「すごい…!」

綺麗に手入れをされたバラたち。ありすは近づいて、じっと観賞する。

「イングリッシュガーデン、だっけ」

もっと様々な花が植えられていたと思うが、バラだけでも十分素晴らしくて、みていて飽きない代物だった。

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