【K.A】Alice in a BoX
「ちょっ!!」

慌てて手を払いのける。

目を白黒とさせているありすを見て、少し申し訳なさそうに、リューは頭を下げた。

「すみません。ご無礼をお許しください」

「へ?あ、いや…その…」

思わぬ行動に、慌てて頭をふった。

「こっちこそごめんなさい」


…さっきの2人に比べたら、全然フツーの人だわ。なんか、悪いことしたかな…


ポリポリと頬をかきながら、ありすはペコリとお辞儀をする。

「私はありすデス」

そう言うと、リューは嬉しそうに笑った。

「改めまして。よろしく、ありす」

軽く頭を下げる彼を見て、ありすは少し微笑んだ。



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