【K.A】Alice in a BoX
「責めるようなことを言ってすみませんでした」

そっとありすを抱きしめるラビー。

「あなたは僕が死なせはしません。必ず、助けてみせます」

ラビーはそういうと、ありすのおでこにそっとキスをした。

「ラビー…?」

少しだけ様子がおかしい気がして、ありすは思わずラビーの名前を呼んだ。
じっと見つめてくるありすに、ラビーは思わず頬を赤らめた。

「どうしたんですか?ありす。もっとキスをして欲し」
「黙れ」

ラビーの言葉にありすは頬をぐいっと思いきり引っ張った。

「す…すみまへ……」

涙目になりながら謝るラビーに、ありすはまったく、言って、つねっていた手を離した。


…ちょっとカッコいいとか思った自分がなんか悔しい。


『あなたは僕が死なせはしません』


ラビーの言葉が頭の中をよぎり、思わずありすの頬がかぁっと赤くなった。

「もう寝る!」

恥ずかしくて、ラビーの顔を見ることが出来ず、ありすはそのまま部屋に戻ると、ベッドの中にもぐりこんだ。
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