【K.A】Alice in a BoX
外から見た感じとは裏腹に、ツバキの家はかなり広いようで、ドコをどう通ってきたのか、ありすには分からなくなるくらい廊下や階段を歩いたりのぼったり、降りたりした。

「ついたわ」

ツバキはそう言うと、そっと静かにドアを開けた。

「な…に、これ……」

ありすは目の前に広がった光景に絶句し、その場にぺたんと座り込んだ。

「ラビーが望んだのよ」

ツバキはそう言うと、つかつかと部屋の中へと入っていった。

「さぁ…あなたはどうしたい?ありす」

ツバキに言われて、ありすはただ呆然と、目の前の光景を見つめていた。

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