【K.A】Alice in a BoX
「あと数日で、あなたのまた、長い眠りにつくはずだった。だけど、ラビーはそれを止めるために、あなたの代わりに、自分がその眠りにつくことを選んだ」

ツバキの言葉に、ありすはえ?と首をかしげた。

「長い眠りにつくって…私、死んじゃうんじゃないの?」

ありすが言うと、あぁ、とツバキは笑った。

「そうね、たぶん、みんなそう思っているはずだけど」

そう言うと、ツバキは面白そうに笑った。

「あなたにかけられた魔法を、こっそり私が変えておいたの」

「は?」

ツバキの言葉の意味が分からず、首をさらにかしげると、楽しそうにツバキは頷いた。

「いいわね、そのわけわかんないって表情。素敵だわ」

ツバキにいわれて、ありすは少しむっとした顔をする。

「今はそんなこと、どうでもいいじゃない!そうじゃなくて」

「魔法を変えたってことでしょう?」

ツバキが言うと、ありすはこくんと頷いた。

「そう。大体、なんで私、そんなわけのわかんない魔法をかけられてるの?」

ありすが聞くと、ツバキはうーん、と唸った。

「そうね、たぶん嫉妬…じゃないかしら」

ツバキの言葉に、ありすは怪訝そうな顔をした。

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