【K.A】Alice in a BoX
「ねぇ、リュー。これってなんの声?」

ありすが恐る恐る聞くと、リューは深い溜息をついて答えた。

「これは、ハートの女王が処刑をしている最中で」

「処刑!?」

おもってもみなかった物騒な言葉に、ありすは思わずあとずさる。

「ええ。ハートの女王はとっても短気でして。気に入らないものは全て首をはねてしまうんです」

みるみるうちにありすの表情が引きつっていった。

「あの…首をはねちゃったら、死んじゃうと思うんだけど」

おずおずときくありすに、リューは思いのほかけろっとした表情で答える。

「そうですね。後始末がめんどうったらないですが。まぁ、女王の日課みたいなものですし。仕方ありませんがね」

リューの言葉に、ありすは目を丸くした。

「仕方ないとか、そういう問題なの!?」

ありすが言うと、リューは不思議そうに首を傾げた。

「それが女王の命令ですから」

リューの言葉に、ありすは唖然とした。


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