【K.A】Alice in a BoX
とにかく、機嫌を損ねないようにすればいいわけで。

そう、思っていたのだが。

「お前に用はない。首をはねよ」

「ええっ!?」

リューに無理やり連れていってもらい、女王と対面。第一声に驚いて、ありすは思わず叫んだ。

「まだなんにも話してな」
「五月蝿い」

スパッと話を途中で切られて、ありすが唖然としていると、急に後ろから、ガシッと腕を捕まれた。

「えっ、な、なに!?」

びっくりしているのもつかの間、気づけば縄で体を拘束されていて、身動きがとれなくなっていた。

「…首をはねるのも飽きた。リュー、なにか他に、楽しい処刑方法はないか?」

ニッコリと美しい笑顔を向けながらリューに聞く。リューはため息をつきながら、殆どの刑を試しているからもうない、と答えた。

「てか話聞いてよ!私はただ、除草剤をもらいに来ただけなの!」

ありすが叫ぶと、女王はニヤリと何かを企んでいるような笑みを浮かべた。



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