【K.A】Alice in a BoX
これ、めちゃめちゃまずいよ…
確かに対決するとは言ったものの、まさか対決するものがチェスになるとは夢にも思っていなかった。正直なところ、チェスなんてやったことも無ければ触ったことすらない。ルールがどうこう言われたところで、ありすにはちんぷんかんぷんだった。
とりあえず、駒にそれぞれ名前があって、動けるものに制限があるっていうのは知っている。将棋みたいなものだと考えればいい。だが、それぞれの動きの制限も知らなければ、何がどうなるといけないのかもわからない。
このままじゃ除草剤をもらうどころか、私が殺されちゃう…
どこかにルールブックでも落ちていれば、話は別なんだろうけど。
そう、思っていたときだった。
「…まじで?」
自分が手に、何かを持っている感触があるのに気づき、ふと見てみると、そこには『簡単・やさしい!初心者チェス入門』と書かれた本があった。
…さすが何でもありの世界。
自分では魔法なんて使えないのに、どうしてこんなものが都合よく現れたのか、正直わからなかったが、とりあえずはこれで凌げる!そう思い、あわてて本をめくり、本に書かれてあった通りに駒を進めた。
「…e5、ポーン」
ありすがそう呟くと、今度は黒いたまねぎのようなものを頭に載せた男の子が一歩前進した。
確かに対決するとは言ったものの、まさか対決するものがチェスになるとは夢にも思っていなかった。正直なところ、チェスなんてやったことも無ければ触ったことすらない。ルールがどうこう言われたところで、ありすにはちんぷんかんぷんだった。
とりあえず、駒にそれぞれ名前があって、動けるものに制限があるっていうのは知っている。将棋みたいなものだと考えればいい。だが、それぞれの動きの制限も知らなければ、何がどうなるといけないのかもわからない。
このままじゃ除草剤をもらうどころか、私が殺されちゃう…
どこかにルールブックでも落ちていれば、話は別なんだろうけど。
そう、思っていたときだった。
「…まじで?」
自分が手に、何かを持っている感触があるのに気づき、ふと見てみると、そこには『簡単・やさしい!初心者チェス入門』と書かれた本があった。
…さすが何でもありの世界。
自分では魔法なんて使えないのに、どうしてこんなものが都合よく現れたのか、正直わからなかったが、とりあえずはこれで凌げる!そう思い、あわてて本をめくり、本に書かれてあった通りに駒を進めた。
「…e5、ポーン」
ありすがそう呟くと、今度は黒いたまねぎのようなものを頭に載せた男の子が一歩前進した。