ありがと。


次の日、出勤すると
工藤は先に来ていた。
今ではあいさつもろくに
しなくなっていた。
仕事中もずっと気まずかった。

「二人だけとか最悪だぁ(/_\。)」

と思いながらあたしは仕事してた。
その日も店長に怒られてばっかだった。

「杉山さん!お客様に呼ばれたら
すぐに注文伺いに行って!!」

「はい!!(>_<)」

その時工藤と目が合った。
...あいつが笑っていた。

初めは、ばかにしてるのかと思った。
けど違った。
すごくやさしい笑顔だった。


あたしは呆れて何秒間か
工藤を見つめてしまったけど
我にかえってまたすぐに仕事を始めた。

すごくドキドキしてた。
やっぱりギャップには弱いのかなぁ...
でも、やっぱりばかにされてるだけだろぉな。

ちょっと混乱してて余計に
失敗が増えていた。

頭からあの笑顔がはなれない。
その時、

「杉山さん!
お客様に注文されてたもの出したの!?」

店長の声がした。

やべー!!!忘れてた!!!

「すいません!すぐ出してきます!」

なんで自分てこんなにばかなんだろ。
って思いながらお客さんに
注文されたものを出してきた。

戻ってくると店長は休憩しに
奥にいっていて、いなかった。

店長に説教されずに済んで
ほっとしてると
工藤が笑いかけてきた。
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