ありがと。


「ばかうけるんだけど(笑)」

工藤が言ってきた。
でも、なんか嫌みに聞こえなかった。

「なにが?」

「失敗しすぎだから〜
ウケ狙ってるしょ?(笑)」

「うるさい!!これでも
真剣にやってるもん!!」

緊張して、変に強がって
話してしまった。

そのあとも、なにを話していいか
わからなくてあたしは黙ってた。

また少しすると

「かったる〜」

工藤の声がした。

「だるいよね〜
てか工藤次バイトいつ入ってる?」

「俺?次土曜の昼だよ〜
杉山さんは次いつ〜?」

「ゅぃは明日だけど
土曜も入ってるよ〜
てか今日何時まで?」

「9時までだよ。
最近月9みてねーし。」
杉山さんは何時まで?」

「8時半だよ〜てかあと5分だ!
あと30分がんばってね〜(笑)」

ふざけて嫌みっぽく言ってみた。

「うっせー早く帰れっ!!」

工藤もふざけて言ってきた。

あたしは、せっかく
話せるようになったから
ほんとはもう少し
居たかったなぁって思ってた。

「お疲れ〜」

「お疲れ〜
9時までがんばってね〜」

その日は工藤とはこんなかんじ
の会話をして終った。

奥に行ってシフト表を見た。
無意識に工藤とかぶる時間を
さがしてた。

土曜日は...
あたしは10時から2時まで。
工藤は...12半から3時。

かぶるの1時間半とか
ちょーびみょーじゃん
とか思いながら、着替えて帰った。
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