もしも未来を想えたら
心も、
 身体も、
 家族も、
 友達も、


 全てがバラバラになった事もあった。それでもかおりは生き抜いて、それが評価されたに違いない。


 「ううん、全く考えてないよ」


 かおりは、さらりとそう言った。
 全く考えていないと言えば、嘘になるかもしれない。でも、その場の雰囲気に合わせて考えるつもりでいる。


 「大丈夫なのか?」
 「大丈夫。





 自分が言いたい事を、







  全て話すよ、みんなの前で」



 
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