もしも未来を想えたら
「紗那?かおり今どこに居るか知ってる?」
 「ううん・・・・」


 集合場所に戻ったのに俺は、かおりを見つけられないでいた。
 どこだ・・・・

 おい・・・・どこなんだ・・・かおり・・・




 探してもいない。
 友達に聞いても敬遠される。
 先生だって俺や紗那を白い目で見る。


 でも聞くしかない。
 いつかこうなる事は前から予想がついていた。
 なんとなく。


 その時が来たのだから、これからは俺が、俺が俺の家族を守っていかなきゃいけない。
 わかってる・・・・
 わかってる、けど、


 情けねえ

< 61 / 72 >

この作品をシェア

pagetop