あの夕陽に向かって走れ!


いや謎が多いのは彼だけじゃない。
加藤もだ。
加藤は何を考えているのか分からない。
いや何も考えていないのかもしれない。
しかし彼の言動には謎が多すぎる。

ある日、私の担当である
現代文の授業をしているとき
いつも頬杖をついて
外を眺め私の話を
聞いているかいないか
分からない加藤が右手をを上げた。


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