両手いっぱいに溢るる涙
「目次はぁ?」
「流石に二つは無理やで」
という神威先輩に頷く亜耶先輩。
「すーず」
「何っすか?」
「目次行け」
「え、頼みじゃなく命令なんっすか???」
とすーずは、眉間に皺を寄せる。
すーずは、あたしらと同じ学年だ。
「はーちゃん、やったら??」
「むっ、無理やっ!!そんな責任重大なポジション、あたしには無理やからっ!!!」
とすーずの提案に全力否定する。
「いいやん。はーちゃん、絵うまいし」
「上手くないからっ!!!」
何としてでも、食い止める。
「あたしもはーちゃんに賛成☆」
「ひっ、緋空っ!??」
手を挙げる緋空を睨む。
が、緋空はそんなのお構いなしに主張する。
「んじゃぁ、はーちゃんに決定」
と亜耶先輩が勝手に無理矢理そうくくってしまった。
(目次・・・・・・そんなの無理やん・・・・・・・)
と、葉織は慌てふためくしかなかった。