君、監禁。
だって、

僕に笑ってくれた。

ほら今だって…

「昨日いた方ですよねっ?」

また笑ってくれた。


可愛い…。

僕は平静を装いながら口を開く。


「はい。えっとあなたは…」

「あたし一年の牧野 柚っていいます!先輩ですよね?」

君のことが知れた。

嬉しい…。

緩みそうになる頬をこらえる。


「うん、僕は二年生。名前は平林 優」


「じゃあ平林先輩って呼びますね。あっ一緒にご飯食べません?」

僕のお弁当箱を指差しながらそう誘う彼女に僕は、もちろんと微笑んだ。


嗚呼‥‥

幸せだ…。
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