猫になった僕
食堂にはあおぞらのみんなが集まってお茶を飲んでいる。

お昼御飯を食べて少し休んだら、みんなでゆっくりとお茶を飲むんだ。

僕はお茶の時間が大好きなんだ。
いつもはあおぞらのみんなのお世話で忙しいお姉さんやお兄さん達と音楽を聴きながらゆっくりお話が出来るから。

僕は自分でお茶を飲めるけど、うまく手が使えない人や、お茶を上手に飲めない人も大丈夫。

お姉さん達が優しく飲ませてくれるから。 

僕もお姉さん達に飲ませてもらいたいなーなんて思うけど、自分で出来ることは頑張らなくちゃね。
だってお姉さん達は僕たちが甘えるためにいるんじゃなくて、僕たちが一生懸命頑張れるお手伝いをするためにいるんだから。

それに僕よりもっと大変な人のためにお姉さん達も一生懸命頑張っているんだから。

だから僕も頑張れるんだ。

お姉さん達の仕事はとても大変。
重い仕事や、臭い仕事もたくさんある。

だけどいつもニコニコ優しく笑ってくれる。
だからぼくも、淋しくったって泣かないんだ。

食堂の駐車場がみえる窓のところに僕と、マリお姉ちゃんがいた。

僕は駐車場がみえるこの場所が大好きだ。
マリお姉ちゃんもそれをよく知っていてくれる。
ここは誰よりも先に、あおぞらに来るみんなの顔が見れる場所。
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