猫になった僕
ここは僕の大好きな場所。

駐車場がみえる窓のところは、僕があおぞらに初めて来たときからずっと、お気に入りの場所。
ママやパパやお姉ちゃんが僕に会いに来てくれたとき、ママやパパやお姉ちゃんの顔が最初に見えるの
がこの場所だから。

ママやパパやお姉ちゃんがお家に帰るとき、ママやパパやお姉ちゃんの顔が最後まで見られるのもここだから。  

マリお姉ちゃんと僕に、猫になった僕は近づいた。
僕が夢のことを話してる。
マリお姉ちゃんが優しく笑いながら僕の話を聴いてる。
 
とても楽しそうだ。
僕はお気に入りの場所で大好きなマリお姉ちゃんと一緒で、楽しい夢のお話をして、とても楽しそうに笑っているのに、猫になった僕はとても淋しい。

二人には僕が見えないの。

僕は僕が見えてるのに見えないみたいにされると、

とても淋しい気持ちになる。

僕の声が聞こえているのに聞こえないみたいにされると、

とても淋しい気持ちになる。

 そういう風にされると、とても怒るあおぞらの人もいるけど僕は怒る元気もでないほど淋しい。

 僕がうるさかったのかな。

 僕が邪魔しちゃったのかな。

 僕がいちゃいけないのかな。

って考えると、とても淋しくなる。

そんな時僕はパパに言われたことを思い出して頑張ろうって頑張るんだ。


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