猫になった僕
『みんなきっと忙しくて見えなかったのさ
忙しくって聞こえなかったのさ
そんな時は大きな声で挨拶してごらん』
元気な挨拶は一日何度だってしていいんだ。
元気な挨拶は淋しい気持ちを吹き飛ばすよ。
元気な挨拶はみんなも元気にするよ。
元気な挨拶はね、あなたを見ています、
私も見てくださいって合図なんだよ』って。
だから僕はそんな時はいつもより元気よく挨拶するんだ。
だけどね、パパ、あおぞらのみんなはそれでいいんだ。
僕だってお姉さんや、お兄さんや、あおぞらの人のみんなが頑張って忙しいのは知ってるんだから。
だけどね、そうじゃなくって僕にはとっても淋しいときがあって、それはパパにもあんまり言いたくない。
パパは何でも知ってて力も強いけど、きっとパパも淋しくて悲しい気持ちになっちゃうから。
だからママにはもっと言えないことがあるんだ。
僕から見える世界にはね、
僕のいるのが見えない人がいて、
僕の声が聞こえない人がいるんだよ。
きっとパパやママはもうとっくにそのことに気づいてる。
だけど僕がそのことに気づいていることは知らないよね。
僕だってわかってるんだよ。
パパとママとお姉ちゃんと一緒に出かけたデパートでも、
あおぞらのみんなと乗った電車の中でも。
それからね、
僕にはその人たちのことがとってもよく見えて、
僕にはその人たちのほんとの声がよく聞こえる。
ってことも。
僕はずっと知らないふりをしていくんだ。
僕が知ってるってわかったらきっと二人は悲しい持ちになっちゃうよね。
でもね、それでも僕はパパの言うとおり元気な挨拶を一日何度でもするよ。
だってパパ、僕はね、
元気な挨拶には、
『あなたのことが大好きです』って
合図もあるって思うんだから。
だからね、名前を知ってる人には、
名前も呼んで元気よく挨拶するんだ。
『あなたのことが大好きです』って気持ちをこめて。
そうやってみんなに元気に挨拶したら、
きっとみんな仲良くなれて、きっとみんな元気になれて、いっぱい楽しくなるんだよね。
僕は、マリお姉ちゃんに、
「マリさんこんにちわ」って大きな声で挨拶した。
忙しくって聞こえなかったのさ
そんな時は大きな声で挨拶してごらん』
元気な挨拶は一日何度だってしていいんだ。
元気な挨拶は淋しい気持ちを吹き飛ばすよ。
元気な挨拶はみんなも元気にするよ。
元気な挨拶はね、あなたを見ています、
私も見てくださいって合図なんだよ』って。
だから僕はそんな時はいつもより元気よく挨拶するんだ。
だけどね、パパ、あおぞらのみんなはそれでいいんだ。
僕だってお姉さんや、お兄さんや、あおぞらの人のみんなが頑張って忙しいのは知ってるんだから。
だけどね、そうじゃなくって僕にはとっても淋しいときがあって、それはパパにもあんまり言いたくない。
パパは何でも知ってて力も強いけど、きっとパパも淋しくて悲しい気持ちになっちゃうから。
だからママにはもっと言えないことがあるんだ。
僕から見える世界にはね、
僕のいるのが見えない人がいて、
僕の声が聞こえない人がいるんだよ。
きっとパパやママはもうとっくにそのことに気づいてる。
だけど僕がそのことに気づいていることは知らないよね。
僕だってわかってるんだよ。
パパとママとお姉ちゃんと一緒に出かけたデパートでも、
あおぞらのみんなと乗った電車の中でも。
それからね、
僕にはその人たちのことがとってもよく見えて、
僕にはその人たちのほんとの声がよく聞こえる。
ってことも。
僕はずっと知らないふりをしていくんだ。
僕が知ってるってわかったらきっと二人は悲しい持ちになっちゃうよね。
でもね、それでも僕はパパの言うとおり元気な挨拶を一日何度でもするよ。
だってパパ、僕はね、
元気な挨拶には、
『あなたのことが大好きです』って
合図もあるって思うんだから。
だからね、名前を知ってる人には、
名前も呼んで元気よく挨拶するんだ。
『あなたのことが大好きです』って気持ちをこめて。
そうやってみんなに元気に挨拶したら、
きっとみんな仲良くなれて、きっとみんな元気になれて、いっぱい楽しくなるんだよね。
僕は、マリお姉ちゃんに、
「マリさんこんにちわ」って大きな声で挨拶した。